台湾有事・核武装発言と円安について、通訳ガイドとしての見通し

社会の矛盾に物申す

※本稿は特定の政策や政権を支持・批判するものではなく、通訳ガイドという職業から見た地政学リスクの整理です。

先月の首相による台湾有事に関する発言をきっかけに、日本と中国の関係は急速に冷え込み、経済面にも影響が出始めているように見えます。
台湾有事への言及は、日本側としては抑止の意図があったとしても、中国側から見れば「軍事衝突も辞さない」という意思表明と受け取られている可能性があります。見方を変えれば、中国の軍事力を軽視しているようにも映りかねない発言です。

最大の問題は、「正しいことを言えば相手は従う」という発想が、政権やその支持層の一部に見られる点ではないでしょうか。
しかし古来より、国際政治において権力は武力によって担保されてきました。そして中国は核保有国です。

多くの日本人は、中国が日本に対して核兵器を使用することを現実的に想像できないかもしれません。しかし理論上は、その可能性が完全にゼロとは言えません。例えば、米軍や米国民がほとんど存在しない、あるいは少ない地域に対して小規模な核兵器を使用することで、米国に対する牽制(脅し)とするというシナリオも考えられます。
もしそれによって米軍の関与が後退すれば、中国が台湾を占領するハードルは大きく下がるでしょう。


現在の米国大統領は、ノーベル平和賞の受賞を強く意識しているとも言われています。また、米国の相対的な一強体制が揺らぐ中で、中国との直接的な軍事衝突を避けたいという思惑が米国側にある可能性も否定できません。
もちろん、「まだ勝てるうちに相手を叩く」という考え方もあり得ますが、少なくとも米国の意思は以前ほど単純ではなくなっているように見えます。(追記)2026年1月3日に、アメリカはベネゼエラで作戦を展開し、マドゥロ大統領を拘束したとのことです。『中国に台湾進攻の口実を与える』という意見と『中国をけん制している』という意見があります。

こうした状況下で、日銀が利上げを行ったにもかかわらず円安が進んだことは、海外投資家が日本を以前よりリスクの高い投資先と見始めている可能性を示しているのではないでしょうか。その「リスク」の中身には、日本経済そのものだけでなく、日本が有事当事国になり得るという地政学的リスクも含まれていると考えられます。

さらに、政府高官がオフレコで日本の核武装の必要性に言及したという報道もありました。これは、政府内部にも中国の核リスクを現実的なものとして捉えている人がいる、という見方もできます。
中国と真正面から対峙するのであれば、核武装が理論上は必要だという議論が出てくるのも理解はできます。しかし、マスコミが「非核三原則はどうしたのか」と批判するのも当然でしょう。

問題は、こうした報道が対外的にどう受け取られるかです。
中国や他国から見れば、「日本は平和主義を放棄しつつある」と映る可能性があります。さらに中国側にとっては、「日本が核武装を完了する前に叩くべきだ」という動機付けになりかねません。
このような思考が投資家の間でもリスクシナリオとして意識され始めているのではないかと感じています。


実は、円安は通訳ガイドにとっては歓迎すべき側面があります。インバウンド需要が増え、仕事の機会も広がるからです。
しかし、今後さらに地政学リスクが高まり、海外の一般の人々が「日本は危ない国だ」と感じるようになれば、それは通訳ガイドとしても、観光業全体としても大きなマイナスです。

円安そのものよりも、円安を招いている背景が何なのか
そこを冷静に見極める必要があると感じています。


Chat GPTを使って論点整理しました。やり取りはこちらです。

社会の矛盾に物申す

保守の台頭と、通訳案内士として戦争責任をどう説明するか?

今年(2025年)の夏は参議院選挙があり、いわゆる保守系の政党が躍進しました。
私自身はいわゆる中道の人間と自負していますが、改めて結果をみると右寄りの人が多いことに驚きました。
もちろん、右左は考え方の違いなので結局、国が良くなればどちらでもよいかと思うのですが、今年の夏は幾つか気になる言動があり危機感を持った次第です。

 例えば、この記事『石破首相は“醜く奇妙な生き物”?「誹謗中傷」にスカッとする人が盲信する“美しさ”の正体』のように過激なことをいう保守党の新人議員がいます。ちなみに私は恥ずかしながらこの方に投票しまして、早くも後悔をしています。どうもこの方は安倍元首相をひいきにしていて、石破首相については安倍さんと対立していたこともあり、基本的に嫌っているようで、石破さんを左翼と主張しています。

まぁ、これなら国内の話なので考え方の違いだとすればよいのですが、最近、日本人ファーストということで、外国人に対する排斥運動、特に中国に対して分断をあおるような主張が目立ちます。
ちなみに南京事件(南京大虐殺)は無かったとか、保守党が発表した戦後80年の談話に、『戦争の「罪」は償ったと言えるでしょう。少なくとも、今を生きる日本人がその罪を背負う必要はありません。』ということを言っております。

 前置きが長くなりましたが、いち通訳案内士として戦争責任についてどのように海外の方に説明するのか?を紹介したいと思います。
(注、これはあくまでも一人の通訳案内士の見解であり、これが正解という話ではございません)

戦争については積極的には触れない

 まず、通訳案内士として外国人のお客さんと接するときに、太平洋戦争についてはわざわざ触れるようなことはしません。そもそも、日本に来る外国人の方は、当然、日本好きでありわざわざネガティブな話を聞く用意がありません。敢えて触れないことが肝要かと思っています。

避けられない場合

 通訳案内士としては、政府見解は大変ありがたいと思いますので参考にしています。
 例えば、広島を観光する場合、原爆ドームやら平和記念公園を案内しなければならない場合があります。この場合、政府見解を参考にして、『日本は悪い国だった。それで戦争があり、広島では原爆が落とされた。』という感じで説明します。
ここでもあまり詳細は話しないようにします。あくまでも『日本は悪かった』、『戦争は人を不幸にする』、『戦争被害者としての広島』という説明をしてあとは資料館に任せます。ちなみに通訳案内士を『民間外交官』という人がいますが、特にこういう説明を求められた場合、民間外交官ならもっときちんとした説明を求められる場合がありえますが、そもそも私のスタンスとして民間外交官という考えは持っていないので、ガイド業務として自分の主張を含めて詳細は話しません。

もっと詳細な話を求められたときは

 もっと詳細な話を求められたときは、当時の状況や現在の日本人として戦争はどう思うか等の話をするかと思います。
 例えば、『窮鼠猫を噛むではないが資源がないところで禁輸で追い詰められたので一発逆転を狙った。』とか、『現在の日本は武装解除している。ある意味アメリカの支配下にあり軍事的な能力は限定されているので、現在は戦争をやろうという発想は日本人からは出てこないのではないか?』とか『日本人は一度決めたことを方向修正することができないので当時は軍事的な拡大路線を貫いて結局、止めることができなかった。』ような話をします。悩ましいですが相手によっては『自虐史観についてはそろそろ止めたいという人もいます。』という話をするかもしれません。そのほか、相手の国により反省のトーンをかえますが、中国人、韓国人、欧米人の方と突っ込んだ話をするときはアイムソーリーというのははじめに入れるかと思います。

終わりに

 2024年のインバウンドの消費額が8兆円を超えたらしいです。これはかつての電化製品の輸出額に匹敵するということで、インバウンドが現在の日本経済を支えていると言っても過言ではないです。民泊やオーバーツーリズムの問題がありますが、重要な産業であることは間違いがないです。
保守系の方は中国に対して敵愾心をもっているようですが、残念ながら日本のプレゼンスは中国より下になりつつあります。海外旅行をすれば、『Japan as No.1』というのが懐かしいぐらいどこでも中国人がいて日本人と合うことが少なくなってきました。40年前の日本は確かに世界に誇れるような国でしたが、残念ならが今はそうではないです。それは中国のせいではなく。日本自体が自沈したからではないでしょうかね?

ハイエースデビュー(東京ー広島 約1700Km)

 昨年の3月から全国通訳案内士が自家用車を使ってガイドをすることが解禁されましたが、私もちょいちょい車を使ってガイドをしています。私自身は下見やらなんやらで年間1万5千キロ程車に乗っていますので普通の人よりも運転の経験はあるかと思います。普段はSWIFTを乗っていてこれでガイドをするのですが、やはり小さいので、NOAHを借りたりもしていました。

 最近の仕事で、一族9人を連れて回るという案件があったのですが、ドライバーを入れて10名ということでハイエースワゴンを借りれば普通免許で対応可能ということで、ハイエースデビューしました。ハイエースは30年以上前に引っ越しの時に乗ったことがあるのですが、車両感覚が分からずに左のドアをぶつけてしまいまして苦い思い出があります。

 今回は事前に借りて6時間ほど乗って練習したほかに、移動と練習を兼ねて東京から広島へハイエースで移動しました。ガイドの仕事自体は広島だったのですが、いわゆるハイエースワゴン(10人乗りで車長が短いもの)は東京でしか借りれなかったので、練習がてら東京と広島の往復もハイエースを使いました。当然ですが、一人でしかも燃費の悪いハイエースで東京、広島を往復するとなると高速代(約25000円)とガソリン代(約28000円)で新幹線を使うより高くなります。従いまして行きはETCの深夜割引を使い、帰りは休日割引を使いました。ガソリンの方は無駄なアクセル・ブレーキを踏まないように気を付けるということで車間距離を開けて運転しました。全部で約1700Kmの行程で、ガソリンを168.87L使い、平均燃費が10km/L(車の表記上は11km/L)なので、まずまずかと思います。

 次回の為に東京ー広島間(概ね840Km)の走行記録を、
まず東京→広島で深夜割引を使うとすると、昼すぎに出発することになるが、大体10時間が走行時間+仮眠2時間の計、12時間ぐらいになった。首都高、名古屋、京都の渋滞をいかに避けるかになるが、昼に出る関係で首都高ではどうしても渋滞にはまる。名古屋で夕方の通勤時間にかかるのでこちらも軽い渋滞にはまる。逆に京都を過ぎる頃には夜の21時頃になるのであまり渋滞はない。今回は13:00に出発したが、14:00ぐらいの出発だと上手く首都高と名古屋の渋滞から逃れられるかもしれない。
広島→東京は休日割引を使って、広島を19:00頃に出発して、翌日の12:00頃に到着したので、17時間になった。大体走行時間が11時間で仮眠が6時間になった。走行時間が増えたのは、最後に事故渋滞にはまった為とあまりスピードを出さなかった為。こちらは広島出発が19:00で、藤枝(静岡)到着が8:00頃で深夜に走行した為、京都、名古屋をスムースに通れた。藤枝(静岡)から東京だが、走行日が日曜日の為、あまり混んでいないと見込んだ(レジャー客は東京から下るので、逆に上りは混まない)。これはおおむね読みどおりで横浜町田を10:00頃の通過となったが、最後に首都高の事故渋滞の為に迂回し、保土ヶ谷バイパスに入ってこれがレジャー渋滞に巻き込まれることになった。1時間程度ロスをした。首都高をそのまま行った場合だが、松田あたりで表示が「事故5km25分」と出ていて海老名を過ぎると「事故5km60分」と出た為、これはドハマリすると思ったので保土ヶ谷バイパスに迂回した。結果的にはどっこいどっこいだったと思われる。次回同様のことがあった場合は横浜青葉からK7を使ってみる。
 東京、広島間で長時間になるので仮眠をとることになるが、夏場の場合、日がさすと車内温度が上がるので仮眠は日が落ちたころにとることになるが、5:00位から朝日が出始めるので、上手く日陰に駐車することも必要となる。
 余談になるが、燃費表示が東京→広島時に12.4km/Lと出ていて、帰ったときに11.0Km/Lと出ていた。ツアーでは市内を走るので燃費は高くならないが、それでも感覚的に帰りで燃費が上がるように感じはなかったのでどうも上りより下りの方が「下り坂が多い」気がする。

 急発進・急ブレーキをしない、車間距離を開けるという運転スタイルはお客さんを乗せて走るときは割と有効で、結構「運転上手いね」といわれたりしますし、助手席に乗っているお客がリラックスしながらスマホをいじったり、爆睡していたりするので、ある意味ドライバーガイド冥利につきます。ちなみに今回の仕事は「英語上手いね」とも言われたのですが、それよりも「運転上手いね」と言われた方がよかったりします。
ただ、この運転スタイルは後続車受けは良くないので一般道でも左車線を走り煽られないように注意しなければならない他、高速道路でも追い越したら速やかに走行車線に戻ったりしなければなりません。

 次のステップは中型か大型免許か!と思っていたのですが、さすがに長距離を走り、次の日が一日休んでいたので、社長からは「長距離禁止」と言われました。

 この歳になって改めて分かったのですが、どうやら運転が好きらしいです。何はともあれ、楽しかったです。

第84回 日本観光通訳協会(JGA)の悪徳商法について物申す

社会の矛盾に物申す

Youtubeネタです。

ハロー通訳アカデミーさんのブログで、『日本観光通訳協会(JGA)の「詐欺的行為」を告発する!』というブログがアップされまして、元常務理事として物申してみたいと思います。

第84回 日本観光通訳協会(JGA)の悪徳商法について物申す

社会の矛盾に物申す