STAP and Sleep

去年あたりから忙しくなり、我が人生で4回目の炎上プロジェクトを絶賛体験中のところですっかり更新がご無沙汰になりましたが、少し余裕が出てきたところへ考えさせられるニュースが入ってきたので書いてみます。ちなみに、こういうニュースを聞くたびに、日本は衰退に向かっている、と感じてしまします。がそれは私だけでしょうか?

STAP細胞のニュースについて、経緯をざっくり説明しますと、iPS細胞に似た性質を持つSTAP細胞(STAP幹細胞)を理化学研究所の小保方氏らが作成に成功したと科学雑誌ネーチャーに1月30日に発表したのですが、その後、相次いで論文に対して疑義が出され理研が調査を行うことになりましたが、その後も色々な疑惑が出てきて、共同研究者の若山教授が撤回を呼びかけ、昨日(3月14日)に理化学研究所が中間報告を行いました。

同時に会見もありまして、その内容の一部が以下から見られます。

STAP細胞:会見(1)「論文の作成の過程に重大な過誤」野依理事長
STAP細胞:会見(2)「論文としてもはや存在すべきではない」竹市センター長

『論文の取り下げを視野に入れて検討する』というらしいですが、どこかのブログとは違って、論文の取り下げというのは研究を白紙にするということで大変不名誉なことで、それだけのことが論文の執筆過程で行われたということのようです。
まだ中間発表なので『STAP細胞は存在するのか?』とか『論文は捏造なのか?』といったことは今後の調査を待つことになりますが、インタビューで気になったのは責任者が他人事と受け取れるような発言をしたことにあります。

STAP論文:「切り張りダメとは…」小保方さん謝罪によりますと、事件に対して

『似たようなことが起こっているのであれば、時代のなせる業、カルチャーが変わったなと非常に心配している』

と発言されたのですが、仮にもマネジメント側の人間の発言としては、疑問を持たざるを得ないです。
世の中、信じられないことをする人は昔からいます。私の半径3メール以内の経験では、約15年ほど前になりますが当時の上司が顧客とのミーティング中に居眠りをしてました。
当時プロジェクトリーダーであった私はそれが理解不能で上司の足を蹴って起こし、ミーティングが終わってから叱責し、その後、続けて居眠りしたので、上の上司に話してプロジェクトから追い出しました。
もちろん、ここまでする必要はないかもしれませんが、人の上に立つ者としてはカルチャーのせいにしないで、きちんと対応をとるべきでしょう。というかこのような事態になった時点で『教育を徹底する』とかではなくまずはご自身の監督不行き届きを反省すべきだと思ってしまいます。そんなことだから、こういった声に耳を貸せないのか?と疑問に思ってしまいます。
実は、STAP細胞は存在しないと主張されている人が理研内部にいらっしゃるようです。ブログによるときちんと報告したにも関わらず政治的な力によりもみ消されたようです。もちろん私は専門家ではないので真偽を判断することはできませんが、理研にはこのブログの真偽に対してコメントしてほしいものです。

とかなり息巻いてコメントしましたが、まぁ歳をとると人は丸くなっていくもので、私の半径3メールの経験では、私自身が今となっては客先で居眠りしている人をみたとしても何とも思わなくなり、せいぜい飲み会のネタにするぐらいとなってしまったので、あまり人のことは言えないかもしれません。もっとも『居眠りできて天国です。』とか言われるとプロジェクトから追い出すかもしれません。

いずれにしても人の上に立つ人はきちんと人を見る目を養わないとダメということを思い知らされた事件です。
2014-03-15 | コメント:0件

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